京都府長岡京市の歯科・歯医者「おだに歯科クリニック」の症例ページです。

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歯並び×歯周病の問題がある場合の歯周矯正治療

歯並びの問題がある場合、奥歯に過度な力が加わり、歯周病が進行してしまう場合があります。

こちらの患者様は30代女性。歯のガタつきにより前歯が機能しておらず、奥歯に過度の力の負担がかかり、複数の奥歯が歯周病となっておりました。

赤の矢印の歯は歯周病が重度に進行しており、保存することすら難しい状態でした。また、黄色の矢印の部位も骨の欠損が生じ、中等度の歯周病と診断されました。ちなみにこのような骨の吸収を垂直性骨吸収と呼びますが、垂直性骨吸収が生じている場合、10年後の歯の喪失率は論文報告によると45.6~68.2%(Papapanou,JCP,1991)と報告されており、約半分から3分の2の歯を失うということになります。

よって、可能であれば骨の再生を図って垂直性骨吸収を改善することが重要になるわけですが、そもそも歯周病が生じてしまった原因を無視して進めても、良好な結果は得られないことがほとんどです。

では、歯並び自体を変えることも治療に組み込んで考えるわけですが、歯周病のある歯にいきなり矯正治療を行うと、矯正力により歯周病を悪化させてしまう恐れがあります。

まずは歯石取りを行い、極力炎症のない状態で矯正治療を進めていく必要があります。

矯正治療前に、歯周外科処置を行い、徹底的に歯石除去を行いました。

そしてこちらの症例においては、垂直性骨吸収の状態からも歯周組織再生療法(骨の再生治療)を併用することとしました。

歯周再生療法:11〜16.5万円(税込)/1回の手術

治療後、痛みや違和感、出血、腫れなどが出る事があります。喫煙者、糖尿病の患者様の場合、骨の再生が起こりにくいことがあります。

歯周外科処置を行い、一定期間の治癒期間を経てから、矯正専門医と連携して矯正治療を進めていきました。

歯周病の歯に対しては弱い力で矯正を進めていきたいことからも、マウスピース矯正ではなく、このようなワイヤー矯正が適応になることが多いです。

治療費 メタルブラケット装置代¥704,000(税込)+調整料¥3,300/回(税込)+上下保定装置代¥33,000(税込)
起こりうるリスク 歯肉炎、歯周病、歯根吸収、歯肉退縮

術後このように歯並びが改善しました。

また、術前段差の大きかった骨の形態も、なだらかで生理的な骨の形態に近づけることができました。

治療終了時の状態です。

治療後は矯正後の後戻り防止と歯周病の再発予防のため、マウスピースを用い、2−3ヶ月に1回の定期的なメインテナンスを行います。

治療終了後3年の状態です。特に大きな変化なく経過しております。

歯並びを改善する矯正治療ですが、歯周病の問題が併発している場合は、安易に矯正治療を進めてしまうと歯周病は増悪してしまいます。

当院では歯周病の認定医である院長と矯正専門医が院内連携することで、歯周矯正治療を効果的に、効率的に、そして安全に治療を進めていくことに努めております。

実際に当院にご来院されました患者様には、具体的な資料やご自身の状況に近い治療実例を見て頂き、治療に関するご相談をさせて頂きます。

当院の立地は阪急京都線西山天王山駅徒歩2分、京都縦貫道長岡京インター目の前の立地のため、長岡京市、大山崎町、京都市、向日市、亀岡市、宇治市、城陽市、綾部市、福知山市、高槻市、島本町、枚方市、茨木市、大阪市その他、広域からの来院が可能となっております。

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