
患者様は30代女性。歯の根の部分が露出し、不安に感じ来院されました。

白のラインがもともとの歯ぐきのラインでそれより上の根の部分が露出している状態でした。また、歯ぐき全体が非常に薄くて弱々しく、歯ブラシしづらい状態であり、歯ぐきの安定性からも厚みの改善が必要だと判断しました。
そのような場合、歯ぐきを上アゴの裏側から移植して歯ぐきの厚みの改善を図ります。

手術中、上顎から採取した組織を当てがって大きさを確認している状態です。

歯肉退縮を生じている場合は、組織再生に用いる薬剤を併用した方が治療結果がより良くなるという論文が多数報告されています。写真は根の表面に薬剤を塗布しているところです。

採取した組織を切開した歯ぐきの中に滑り込ませて固定した状態です。

術直後の状態です。切開した歯ぐきを固定しました。

術後2週間の状態です。ここから抜糸してさらに組織の安定を待ちます。

初診時と術後2ヶ月の比較です。
年代・性別 | 30代女性 |
主訴 | 歯茎がやせている |
治療内容 | 歯周外科処置(結合組織移植を併用した根面被覆術)を行い、露出した根の部分を覆うように処置を行いました。 |
費用 | 8.8〜11万円(税込) ※複数歯の場合2本目以降:5.5万円(税込) ※組織再生のための薬材併用(エムドゲイン、リグロス):3.3万円(税込) |
期間 | 術後約2ヶ月で通常ブラシを再開できます。その後は、定期的なメインテナンスが必要となります。 |
リスク・副作用 | 治療後、痛みや違和感、出血、腫れなどが出る事があります。喫煙者、糖尿病の患者様の場合、移植した組織が定着しにくいことがあります。 |

こちらは術後2年ですが、安定した状態を維持しております。
実際に当院にご来院されました患者様には、具体的な資料やご自身の状況に近い治療例を見て頂き、治療に関するご相談をさせて頂きます。

※当院は他院からの歯肉移植依頼をお受けしております。
当院は阪急京都線西山天王山駅徒歩2分、京都縦貫道長岡京インター目の前の立地のため、長岡京市、大山崎町、京都市、向日市、亀岡市、宇治市、城陽市、綾部市、福知山市、高槻市、島本町、枚方市、茨木市、大阪市その他、広域からの来院が可能となっております。