長岡京市の歯科・歯医者「おだに歯科クリニック」の歯髄温存療法のページです。

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歯髄温存療法

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歯髄温存療法PRSERVATION

歯の神経を残すための治療

歯の神経を残すための治療

私たちの歯は、歯髄(しずい)の有無によって寿命が大きく左右されます。それだけに、歯の神経はできるだけ抜かずに残した方が良いといえます。当院ではそんな歯の神経を残すための「歯髄温存療法」に力を入れております。

歯髄とは?

歯髄とは、神経と血管からなる組織で、歯の内部に存在しています。歯髄の生死によって「生きている歯」か「死んでいる歯」かが別れるほど、重要な役割を担っています。そのため、歯髄はできるだけ健康な状態を保った上で保存することが望ましいのです。

歯髄が担う役割
歯髄があることで健康な歯が作られる

歯は、歯髄なくして発育することはありません。また、健康な状態を10年、20年と維持し続けるには、歯髄の存在が有利な条件となります。歯髄を構成する血管は、栄養や水分、酸素などを歯へと供給します。歯髄が死んでしまった歯は、枯れ木と同様、折れやすくなり、寿命も縮まっていきます。

痛みを感じることで歯を守れる

歯髄は、外からの刺激を受け取る役割も果たします。歯に対して強い衝撃が加わったり、歯質が細菌に感染したりすると、痛みによってその異常を知らせてくれます。歯髄が死んだ歯、外からの刺激を感じることさえできないので、自覚する頃には虫歯や外傷によって、歯がボロボロになってしまいます。

生活歯と失活歯
生活歯(歯髄のある歯)
  • 歯を健康な状態に維持できる
  • 外傷や細菌感染に気付きやすい
失活歯(歯髄のない歯)
  • 象牙質への栄養供給が遮断される
  • 外傷や細菌感染に気付きにくい
歯髄を除去する時とは

歯髄の除去は、主に2つのケースで行われます。1つは、歯髄が虫歯菌に感染したケースです。激しい痛みを伴うため、症状を緩和させる上でも抜髄は有効となります。もう1つは、虫歯が重症化して、歯髄が死んでしまったケースです。痛みは消失しますが、病変は依然として残っているので、死んでしまった歯髄組織を除去しなければなりません。

歯髄温存療法とは?

科学的根拠に基づいた診査・診断

歯髄温存療法は、すべてのケースに適応できるわけではありません。精密な診査・診断を行った上で、歯髄を残すことが最善といえる場合にのみ、適用される治療法です。

そこで当院では、レントゲン撮影を行い、歯の根や歯髄の状態を精密に診査します。歯髄が生きているかどうかは、歯髄電気診によって確認します。そうした科学的根拠に基づいて、歯髄を残すべきか、歯髄を除去すべきか判断します。

清潔な環境下での治療

歯髄温存療法を成功させる上で最も重要なのは、インフェクションコントロール(感染制御)です。施術中、患歯に細菌(唾液)が入り込むようなことがあれば、再感染を引き起こし、治療は失敗に終わります。そこで必須ともいえるのがラバーダム防湿であり、患歯以外をゴム製のシートで覆うことで、唾液による汚染を防止します。

マイクロスコープによる精密処置

歯髄の露出部位は0.5mmにも満たないことが多く、肉眼で視認するのは極めて困難です。そのため当院では、歯髄温存療法を行う際には、マイクロスコープを活用します。術野が30倍程度にまで拡大されることから、精密かつ安全な治療が可能となります。

歯髄温存療法の種類

歯髄温存療法には、以下の挙げる2つの種類があります。

直接覆髄

直接覆髄(ちょくせつふくずい)とは、露出した歯髄に対して、直接薬剤を塗布する治療法です。使用する薬剤は「MTAセメント」で、現状、歯髄温存療法において非常に高い成功率が望める材料となっています。また、「部分断髄(ぶぶんだんずい)」といって一部の歯髄を除去した上でMTAセメントを用いる場合もあり、状況に応じた最も良い選択を行います。

間接覆髄

間接覆髄(かんせつふくずい)とは、深い虫歯治療において歯髄に近い深さまで虫歯を除去した後、歯髄の露出が認められなかったとしても、お薬を用いて歯髄を保護する治療法です。歯髄組織は非常に微細な組織です。一見すると歯髄の露出が認められなかったとしても、微細な神経の枝が露出している(不顕性露髄)可能性もありますので、お薬を用いて歯髄を保護することで、歯髄付近の新しい歯質の形成が期待できます。

歯髄温存療法の症例

神経を残す「歯髄温存療法」

神経を残す「歯髄温存療法」

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歯髄保存が適さないケースもあります
歯髄保存が適さないケースもあります

歯髄を保存することは、患者さまにとって極めて大きなメリットとなりますが、すべてのケースに当てはまるわけではありません。虫歯の進行状況によっては、歯髄を取り除いて根管治療を実施した方が予後も良くなることもあります。ですから歯髄温存療法というのは、ひとつの選択肢であり、万能なものではないという点もご承知ください。

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