京都府長岡京市の歯科・歯医者「おだに歯科クリニック」の症例ページです。

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ブリッジ治療により審美性を回復した症例

前歯の審美的問題は時として、重大な生活の質(QOL)の低下を招きます。

20代 女性 事故に遭い神経を抜いたが、変色してきたことと隙間が空いてきたことが気になり、痛みも続いている

こちらの患者様は、数ヶ月前に転倒し、外傷により歯が折れてしまい前歯の神経を3本抜くしかない状態だったとのことで、他院にて応急処置として神経を抜く処置を受け、ご紹介にて当院へと来院されました。右上1番目の歯は外傷の影響で大きく割れてしまっていたとのことで、初診時にすでに仮歯の状態でした。ただ、歯と歯の隙間(ブラックトライアングル)が以前よりも空いてしまったことを大変気にしておられました。

診査・診断・治療計画の立案

レントゲン検査に加え、仮歯を外して診査を進めると、右上の1番目の歯は歯ぐきの奥の方まで歯が割れており痛みが強く、極めて予後不良と判断できたため抜歯することとなりました。

本症例においては、両サイドの歯が神経を失っていることから変色を起こしており、審美的改善には両サイドの歯にもかぶせ治療が必要であったため、相談の上で抜歯してブリッジ修復を行なっていくこととなりました。

ただ、通常抜歯を行ってしまうと現状以上に歯肉の隙間が空いてしまうことが考えられましたため、戦略的に抜歯を行うことを計画しました。

具体的には抜歯前にまずは「矯正的挺出」を行い、気にされている歯ぐきの隙間を詰めた上で、その歯ぐきが下がらないよう抜歯時に「抜歯窩保存術」を行うこととしました。

矯正的挺出

まずは抜歯予定の根に対して写真のようにフックを設置し、ゴムをかけることで根を引っ張り上げることとしました。

1ヶ月後、根(黄色の矢印)だけでなく、周囲の歯ぐき(ピンクの矢印)も引き上げられたことが確認できました。この状態から歯ぐきの位置を維持できるような抜歯の方法へと進みました。

抜歯&抜歯窩保存術

まずは動画のように特殊装置を用いることで周りの歯ぐきにダメージをかけないような抜歯に努めました。

そして、抜歯後の歯ぐきのヘコみを少なくするために骨補填材を詰め込み、仮歯で完全に封鎖しました。

プロビジョナルレストレーション(治療用義歯)の調整

歯ぐきの維持に成功し、仮歯の調整を進めることで歯ぐきの左右対称性を獲得し、患者様にも痛み・審美性・機能性・清掃性に問題がないことを確認できましたので、型取りを行なって最終のかぶせ修復へと進んでいくこととなりました。

最終のかぶせ物の作製

当院ではこのように歯の色調のみを抽出できる特殊カメラを用いることで、技工士が色合わせ作業を行いやすくなるように細心の注意を払ってかぶせ物の作製工程に入ります。

できあがった最終のブリッジ(3連の歯)です。

治療終了時

ピンク印:治療部位

歯と歯の間の隙間もなくなり、自然感のある修復が行えました。

ジルコニアセラミッククラウン 15.4〜17.6万円/本

治療期間:矯正的挺出1ヶ月、保定期間1ヶ月、抜歯後の治り待ち2ヶ月、型取りから完成1ヶ月の約5ヶ月

<起こりうる問題>強い衝撃が加わると、かぶせ物が欠けたり割れたりする可能性があります。必ずしもご希望通りの見た目にならない事があります。根の問題が生じた場合、根管治療の必要性が生じる可能性があります。

初診時と比べて形、色調共にお顔と調和し、自然なスマイルを得ることができました。

無事に痛みもなくなり患者様にはご満足を得ることができました。

治療の終了はスタート!

ここからこの結果を維持できるように、定期的なメインテナンスへと移行いたしました。

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