京都府長岡京市の歯科・歯医者「おだに歯科クリニック」の「歯ぐき」に関するページです。

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「歯ぐき」のお話

皆さまは歯ぐき(歯肉:しにく)の重要性ってご存知ですか?

まずは簡単な知識の整理をしてみたいと思います。

そもそも歯ぐきってどこまでが歯ぐきなのでしょうか?

上の写真をよく見ていただくと、歯の周りにピンク色の部分があり、その下に赤い部分があるのが分かると思います。

実はこのピンク色の部分が歯ぐき(歯肉)で、赤い部分は簡単に言うと頬(ほほ)の粘膜になります。

ほほの粘膜と歯ぐきには構造上の大きな違いがあり、治療法を考える際にも重要なポイントになります。

ほほの粘膜の特徴

・血管が非常に豊富にあり、赤く見えます。

・ほほを動かすと動きます。

・表層が非常に薄い組織で傷がつきやすく、歯ブラシでゴシゴシ磨くと痛みを伴いやすいです。また、炎症が起きると血管が多いこともあって拡がりやすいです。

歯ぐきの特徴

・血管はほほの粘膜に比べると少ないです。

・ほほを動かしても歯ぐきは動きません。

・表層が硬い組織でできており傷がつきにくく、歯ブラシでゴシゴシ磨いても痛みを伴わないことが多いです。炎症が起きても組織が強く、拡がりにくいです。

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ほほの粘膜と歯ぐきには以上のような違いがあります。

歯ぐきには実は歯の鎧(よろい)のような働きがあり、炎症から守ってくれる非常に重要な組織となります。

では、実際にこの歯ぐきはどれくらいの量があるモノなのかと言いますと、個人差もありますし、同じ人の口の中でも多いところもあれば少ないところもあったりします。また、歯周病などの影響で少なくなったりすることもあります。

過去の報告によると、たとえ歯ブラシをしっかりと行っていても、歯ぐきが2mm未満の場合は炎症が生じやすいことが言われています。

また、かぶせ治療を行うような場合に限っては、被せものの継ぎ目があることで汚れがやや残りやすくなり、炎症がさらに起こりやすくなるので、5mm程度の歯ぐきがあった方が望ましいとも言われています。

さらにはインプラント治療においても、インプラント周囲の歯ぐきが2mm未満の場合、インプラントが感染を起こしやすいということが2019年に大阪大学から報告されています。

総じて治療結果が長持ちするためには清掃できることが重要ですから、頑丈な歯ぐきの存在は欠かせません。

当院では「歯」と「歯ぐき」と「骨」、すべてが大切な組織だと考えております。治療法を考える際に歯ぐきが少なくなっている患者さんに対しては、歯ぐきを再生させるための歯ぐきの移植治療をご提案させて頂きます。移植治療に関してはまたどこかで改めて詳細のご説明をさせて頂きます。

お口の状態は個人差もありますので、細かい検査をした上で一緒に対応法を考えていきましょう。

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