京都府長岡京市の歯科・歯医者「おだに歯科クリニック」の症例ページです。

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ちょっと待って!その抜歯!(深い虫歯編)

虫歯(う蝕)を治療して修復する時、必ず歯と修復物の間には継ぎ目が生じます。この継ぎ目の精度はとても大切な部分で、ほとんど段差なく治療が終了できると、治療後も清掃できる環境が維持できます。

虫歯に対する対応は虫歯の重症度によって異なりますが、ひとたび虫歯が歯ぐきより深い位置に進行してしまうと、その後の対応により予後は大きく変わります。

歯ぐきより深くに進行した虫歯には、「歯肉縁下う蝕」という病名がつきます。

以前院長小谷は歯肉縁下う蝕の歯科医師向け書籍を執筆しておりまして、長年力を入れて取り組んできた領域の一つになります。

歯肉縁下う蝕の状態は患者様によって異なりますので、状況に適した対応が望まれます。

深い歯肉縁下う蝕の場合、そのまま無理して修復しようとするといくつかの問題が生じやすくなります。具体的には、型取りしても精密な型取りが難しくなり、結果として段差が残りやすくなります。修復部位の継ぎ目に段差が生じてしまうと、どのような清掃道具を使ったとしても「磨いても磨けていない」状況が生まれてしまいます。そうなると時間経過とともに継ぎ目の部分から二次的な虫歯が生じやすくなります。また、歯と修復物との継ぎ目は歯ぐきの深い位置に設定されるわけですので、清掃器具を当てること自体が難しくなります。長期的な視点で申し上げますと、簡単に「清掃できる」ということはとても重要なポイントになります。

ここからは治療例を紹介させて頂きます。

歯ぐきの奥に虫歯が進み、歯の上に歯ぐきが被さってきている状態です。

レントゲンを撮影すると、虫歯は歯ぐきの奥の骨に近いところまで進んでおり、そのまま修復するのは困難な状況で、抜歯の診断を受けてもおかしくない状況でした。

環境改善のための歯周外科処置(歯肉弁根尖側移動術)を行い、修復した後に清掃しやすい環境になるよう骨と歯ぐきの位置を調整しました。

処置にかかった費用11万円(税込)

環境改善により、お手入れしやすい位置にかぶせ物の継ぎ目を設定し、予後の向上を図ることができます。

起こりうるリスク:治療後、痛みや違和感、出血、腫れなどが出る事があります。

外科処置後の治癒期間として、個人差はありますが組織の成熟を待つため、最低3ヶ月の期間を要します。その後材料の相談を患者様と行い、型取りをしていきます。

歯肉縁下う蝕というのは抜歯一歩手前の状態と言っても過言ではありません。

もしも虫歯で抜歯と宣告されても、それでも何とか歯を残したいと思うのは全く不自然なことではありません。歯を抜くのも外科処置。でもどうせ外科処置をするのであれば、歯を保存するための外科処置を検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、歯肉縁下う蝕の場合、歯を残せるかどうかは歯の条件にもよりますし、重度の歯肉縁下う蝕の場合は抜歯を選択した方が次の治療の条件が良くなる場合もありますので、詳細は検査の上で一緒に考えさせて頂きたいと思います。

当院は阪急京都線西山天王山駅徒歩2分、京都縦貫道長岡京インター目の前の立地のため、長岡京市、大山崎町、京都市、向日市、亀岡市、宇治市、城陽市、綾部市、福知山市、高槻市、島本町、枚方市、茨木市、大阪市その他、広域からの来院が可能となっております。

実際に当院にご来院されました患者様には、具体的な資料やご自身の状況に近い治療実例を見て頂き、治療に関するご相談をさせて頂きます。

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