京都府長岡京市の歯科・歯医者「おだに歯科クリニック」の仮歯の重要性をお伝えするページです。

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「仮歯(かりば)」の重要性

「仮歯」というと皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか?

仮歯はかぶせ治療の治療期間中、最終の歯が出来上がるまでの間に装着する歯のことを言います。

「とりあえず歯があるように見せるため」のものとイメージされている方もいらっしゃるかもしれないですが、歯の神経や歯ぐきを保護することや、土台となる歯が移動するのを防いでくれたり、実はその目的には様々なものがあります。

そもそもかぶせ治療において、装着した歯が長期間良好な結果を示すには、次の3つの要件が必要になります。

❶審美性:歯の形や色、周りの歯やお顔との調和 など

❷機能性:かみ合わせ、かぶせものの強度 など

❸清掃性:歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなどの清掃のしやすさ

お口の中の環境は十人十色であり、いくらプロの歯科技工士さんが教科書的に美しい歯を作ったとしても、それが身体と調和するかどうかは全くの別問題になります。

そこで重要になるのが仮歯(治療用義歯)です。

仮歯を出来る限り細かく調整し、上記の3つの要件すべてにおいて歯が体と調和しているかどうかを「予行演習する」ことが、仮歯の一番の目的になります。そして、仮歯で問題がないことを確認できれば、その仮歯の形を歯科技工士に伝達し、仮歯の形を参考に最終の歯の製作へと進みます。

そのような目的で作製した仮歯は、歯科の世界では「プロビジョナルレストレーション Provisional Restoration」(通称プロビ)と呼びます。'Pro-事前に'、'vision-見る'、’Restoration-修復’という意味があります。

ここからは、前の職場である貴和会歯科診療所にて院長小谷が担当した治療例を紹介させて頂きます。

症例1

こちらは前歯6本にブリッジ治療を行うことになった60代男性の患者様ですが、歯周外科処置を行って歯ぐき周りの環境改善を図った上で、出来上がった歯ぐきに調和させるように仮歯の調整を細部にわたり進めていきました。

そして、3要件を満たしていることを仮歯を用いて確認した上で、仮歯の特徴を模倣し、最終のブリッジを製作しました。

当院の仮歯の費用:1.1万円/本(税込) ※かぶせものの治療費は別途必要

仮歯は治療期間中に過剰な力がかかると外れたり割れたりすることがあります。特にかみ合わせが安定していないうちはそのようなトラブルが起こりやすいと言えます。裏を返せば、仮歯の安定はかみ合わせの安定を意味するので、最終のかぶせ物を製作するための判断材料の一つにもしております。

仮歯を模倣して製作した最終のブリッジを装着したところです。

このように笑った時の歯の見え方も、仮歯で事前に評価していたため、最終のブリッジもお顔と調和したものが製作できました。

症例2

こちらの患者様は60代の女性で、審美性の不良に加え、かみ合わせの問題がありました。かみ合わせのお力が強く、奥歯全体が摩耗してきており、一部の歯は破折しており保存が難しい状態となり、バランスが取れなくなってきておりました。奥歯には歯の欠損に対する治療とお口全体の機能回復を図る必要がありました。

インプラント治療を含めた環境改善を図り、全体のかみ合わせの再構築を仮歯を使って行い、こちらの症例においても3要件を満たしているかを確認しました。

当院の仮歯の費用:1.1万円/本(税込) ※かぶせものの治療費は別途必要

仮歯を模倣して製作した最終のかぶせ物を装着したところです。

仮歯ですべて事前に評価していたため、最終のかぶせものもお顔と調和したものが製作できました。

治療終了後3年の状態。仮歯を用いて機能の評価ができていたため、機能面においても大きな変化なく安定した状態で経過しております。

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当院は1本のかぶせ治療から全体のかみ合わせの治療まで、すべてのかぶせ治療において仮歯は「健康づくりのための重要な道具」であり、治療の「道標(みちしるべ)」であると考えております。

実際に当院にご来院されました患者様には、具体的な資料やご自身の状況に近い治療実例を見て頂き、治療に関するご相談をさせて頂きます。

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